ブライダル事業部で10年経験を積み、全くの未経験からギフト関連の商品開発・販売部門に。日々の仕事は、食品を中心とした自社商品の開発、販売、展示会出展など。
オンライン販売も手掛け、ネット上での「空中戦」にも果敢に挑む。
あいネットグループでは、結婚式などのお祝いから、葬儀まで、さまざまなセレモニーが行われています。数年前まで当事業部は、それらの引き出物やお香の印刷包装・配達がメイン業務でした。現在は、それらの商品をもっともっと一般の方に知っていただくために、新商品の企画から販売・販売ルートの開拓など、新たな取り組みを始めています。
当事業部では、一般販売をメインとした商品企画、オンラインショップの運営、展示会への出店、メーカーとの交渉を行っています。
私はもともと、ブライダル業務志望で、他社の結婚式場へ転職が決まっていました。勤務まで時間があったこともあり、あいネットグループのロイヤルセントヨークで短期間アルバイトをしてから、他社の式場へ本転職・・と考えていたところ、スタッフの思い、お客様のおもてなしのすばらしさに触れ、内定していた他社を断り、あいネットで就職することを決心しました。
ロイヤルセントヨークでは10年ほど勤務したのち、全く違う事業部で新しいチャレンジをしてみないかと会社から声をかけていただき、ギフト部門にやってきました。
新しい商品を生み出し、マーケットへ販売していくプロセスが、常にワクワクに満ち溢れています。食品であれば味、パッケージ、さらにはメーカーや販売店との折衝の中で、さまざまなドラマがあります。最終的に出来上がった商品が店頭に並び、お客様に手に取っていただけると、まるで我が子を送り出したような、本当に感慨深いものがあります。
商品が販売できる段階になったときに、スーパーや小売店などの販売店に商品を置いてもらえるかどうか営業に行きます。取引先に商品を提案する際には、想定される顧客層や具体的な売り場づくりなどをこちらから提案し、販売店にとっても有意義な情報を提供するようにしています。
販売店も私たちも、最終的に手に取ってもらいたいのはお客様。販売店と相談しながら同じベクトルで話せることで、双方向で話し合いができ、結果的に対等な立場で商談を成立できるように心がけています。
手がけた企画商品の中でも印象に残っているのは、「特濃抹茶バームクーヘン」という商品です。将棋の名人戦で、渡辺名人(当時)から「おやつ」として選んでいただき、全国から注文が殺到。影響の大きさに驚きました。これを手掛かりに、一般のお客様へ喜んでいただける商品を開発しよう!といろいろな分野でコラボレーションを呼びかけ、JAみっかび様との共同開発商品「三ケ日みかんのバームクーヘン」の開発が実現しました。
こちらは三ケ日みかんの果肉や皮を生地にふんだんに使用した、これまでにない商品で、原料からトッピングの果肉の大きさまで、製造段階での試行錯誤を何度も重ねました。JAみっかび様との打ち合わせでは、商品の内容については一発OKをいただきましたが、販売方法やパッケージに不安があるようでした。そこで、これまで培った展示会での実績やパッケージのノウハウを生かし、手に取ってもらえるようなパッケージングや価格設定を提案し、JAみっかび様にも満足いただける商品が完成しました。
イベントの中で商品を手に取っていただき、ネットでリピート買いしてもらえるケースも増えてきています。自分が企画したあいネットブランドの商品が、当社会員だけでなく一般の多くの方に手に取っていただけるようになればいいなと思います。お客様に合わせた販売方法で、より選ばれる商品を開発していきたいですね。今は、東京の百貨店に当社の商品を置いていただけるよう挑戦中です!